石川県中能登町にある「長楽寺」。
北陸三十三ヵ所観音霊場の第二十一番です。
長楽寺の前身は、加賀・能登・越中の山岳信仰の拠点霊場として栄えた石動山天平寺の別院の安楽寺です。
石動山天平寺は、養老元年(717)に泰澄大師が開山したのが始まりとされます。
泰澄(たいちょう)大師
奈良時代の修験道の僧。
天武天皇11年(682)、越前(福井県)生まれ。
富士山、立山とあわせて日本三霊山に数えられる白山を開山した。
石動山(せきどうさん)
石川県と富山県の県境近くにある標高565mの山で、古来山岳信仰の霊場であった。
石動山に坊院を構えた天平寺は、天皇の御撫物の祈祷をした勅願所である。
最盛期の中世には北陸七カ国に勧進地をもち、院坊360余り、衆徒約3,000人の規模を誇ったと伝えられる。
山門
石動山天平寺の仁王門を明治時代初期に移築したもの。
七尾城主畠山氏の祈願所として盛え、七堂伽藍と三十三坊がありましたが、上杉謙信の兵火によって焼失しました。
江戸時代に長楽寺と改称し再興しますが、明治の廃仏毀釈で衰退?
現在は敷地は広いですが、やや寂れた感じがしました。
仮本堂「らくあん」
明治の廃仏毀釈の際に、石動山天平寺権現堂の本尊胎蔵大日如来(平安時代作)、石動山大講堂に安置されていた弘法厄除大師(鎌倉時代作)などが移されたそうですが、一般に拝観できるのか、どこに安置されているのか分かりませんでした。
芭蕉翁塚
百段余りの石段を上ると「奥の院」が見えてきます。
奥の院
御朱印
北陸三十三ヵ所観音霊場 第二十一番
<鷹王山 長楽寺>
【住所】石川県鹿島郡中能登町能登部下106甲2
【電話】0767-72-2112
【宗派】真言宗
【拝観料】無料
【駐車場】あり
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