石川県金沢市出身の仏教哲学者の鈴木大拙への理解を深め、思索の場とすることを目的に2011年に開館した「鈴木大拙記念館」。
鈴木大拙(1870-1966)は、「禅(ZEN)」を含んだ東洋思想を分かりやすく海外に伝えたことでも知られ、コロンビア大学で客員教授も務めました。
語学が堪能なのは勿論ですが、「禅」をはじめとする仏教思想についての卓越した知識と、西洋の思想にも造詣が深かったため、今でも海外で世界的な仏教哲学者として有名です。
入口
建築は、3つの棟(玄関棟、展示棟、思索空間棟)と、3つの庭(玄関の庭、水鏡の庭、露地の庭)で構成されています。
これらを回遊するような空間になっていて、そんなに広くはないですが、シンプルで静かで、絵画のような哲学的な雰囲気が漂っています。
水鏡の庭に浮かぶ思索空間棟
写真撮影が許されている場所と禁止の場所があるので、撮影可能な思索空間棟の写真しかありません。
鈴木大拙記念館は、建築家・谷口吉生氏による設計。
父、谷口吉郎氏も建築家で、金沢出身。
谷口吉生氏のその他の作品としては、豊田市美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、東京国立博物館法隆寺宝物館などがあります。
思索空間棟の内部
水鏡の庭を眺めながら思索するための空間。
私の中では鈴木大拙といえば「日本的霊性」。 購入した時は私には難しく、積ん読され、かなり下の方に置かれています。。 今度ちゃんと読みます。
<鈴木大拙記念館> 【住所】石川県金沢市本多町3-4-20 【電話】076-221-8011 【時間】9:00~17:00 【入館料】300円 【定休日】月曜日 【サイト】http://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/
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