
■ 観音の里、高月。代表格の渡岸寺観音堂。
滋賀県長浜市にある、渡岸寺(どうがんじ)観音堂。
正式名称を向源寺(こうげんじ)。
「高月」駅から徒歩10分のところにあります。
滋賀県の高月エリアは「観音の里」と呼ばれ、完成度の高い観音様が多い地域です。
その中でも代表格が、国宝にも指定されている渡岸寺の十一面観音立像です。
私が仏像好きになったきっかけでもある仏像です。
■ 渡岸寺?向源寺?
以下、抜粋
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寺伝では、天平8年(736年)、都に流行した疱瘡の除災祈祷を聖武天皇から命じられた僧泰澄が、十一面観世音を彫み、一宇を建立したのが始まり。
桓武天皇の延暦20年(801年)には比叡山の僧最澄が七堂伽藍を建立して「慈雲山光眼寺」と称しました。 しかし元亀元年(1570年)、浅井長政と織田信長が姉川で戦った時、兵火が堂宇を襲いました。そのとき当時の住職巧圓や土地の住民達は観音さまを土の中に埋めて災禍を逃れたといいます。 その後、巧圓は真宗に転宗し、光眼寺を廃寺にし向源寺を建て、真宗の寺院では大日如来像、観音像など阿弥陀仏以外の諸像はお祭りできないため、小さな別堂を建て秘仏としてお祭りしてきました。 明治になり、阿弥陀仏以外の諸仏の所持を別堂に限り安置を許すという許可を得て、飛地境内の観音堂としました。 ----------------------------

山門から本堂を見る。

本堂を近くで。

木造十一面観音立像がいらっしゃる収蔵庫。


■ 仏教彫刻の最高傑作、国宝・十一面観音立像
木造十一面観音立像 像高は194cm(頭上面を含む)、檜材の一木彫。
後頭部の「暴悪大笑面」が特に有名。
日本全国に七体ある国宝十一面観音の中でも最も美しいとされる日本彫刻史上の最高傑作といわれています。
<その他の国宝・十一面観音>
室生寺(奈良)、法華寺(奈良)、聖林寺(奈良)、道明寺(大阪)、観音寺(京都)、六波羅蜜寺(京都)、向源寺(滋賀)


境内はそんなに広くないです。

御朱印

パンフレット


別の日の渡岸寺観音堂。
この時は9月だったので、緑がいっぱいです。

<渡岸寺観音堂>
【住所】滋賀県長浜市高月町渡岸寺50 【電話】0749-85-2632 【拝観料】500円
【駐車場】隣の高月観音の里歴史民俗資料館を利用
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