円空上人は、江戸時代(1632年~1695年)の僧で、岐阜県羽島市生まれ。寺院には所属せず、旅の中で人々と触れ合いながら修行を重ね、生涯に12万体の仏像を彫刻しました。
円空上人を親しみを込めて「円空さん」、円空さんが彫った仏像を「円空仏」、と呼ばれています。
なぜ「円空上人」ではなく、「円空さん」と呼びたくなるかは、その仏像を見ればすぐに分かります。拝んだこちら側が思わず微笑んでしまうような可愛らしいお顔に、それでいて力強く素朴で、親しみを感じるお姿に、きっと彫った円空さんもそんなお人柄だったのではないかと推測してしまいます。
もれなく私も円空仏ファンなので、その円空さんの生誕地がある、と聞きつけ行ってきました。(行ったのはだいぶ前ですが、備忘録のため残しておきます)
円空さん生誕の地である羽島市の中では一番多く円空仏が安置されており、隣接する中観音堂の御本尊「十一面観音像」をはじめ、17体の円空仏(県重要文化財)が拝観できます。
中観音堂の御本尊・十一面観音像(222cm)
羽島円空資料館の駐車場や外側に飾られているのは、一般の方々が作られたレプリカだそうです。
円空上人産湯の井戸
円空上人産湯の井戸
円空上人産湯の井戸の看板
以下、看板より抜粋
円空上人は、寛永九年(1632)美濃国中島郡中村のこの地に生まれた。
17体の円空仏を祀る観音堂とその周辺は中屋敷と呼ばれ、どの家も小さな円空仏が護持されている。
しかし、生家については確証がなく、ただこの加藤正義家の井戸跡が「円空上人の産湯に使われた井戸」として昔から語りつがれてきた。
円空仏巡りは、まだ続きます。
<中観音堂・羽島円空資料館>
【住所】岐阜県羽島市上中町中526
【電話】058-398-6264
【時間】9:00~17:00
【入館料】大人300円
【休館日】月曜日
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