富山県氷見市にある「上日寺(じょうにちじ)」。
朝日山の中腹にあり、白鳳10年(681)に法道上人によって創建されたと伝わります。
平安時代に越中国守・藤原仲通の帰依により伽藍を完備。その後、一時荒廃しますが、戦国時代には氷見森寺城主・長沢筑前守の庇護により境内を整備され、栄えました。江戸時代には藩主前田家の祈願所として知られました。
法道上人(法道仙人)
インド出身の渡来僧。 鉄の宝鉢を持っていたことから、空鉢仙人(からはちせんにん)とも呼ばれる。
推古天皇のころに日本へ渡ってきたとされるが不明なことが多く、不思議な術を使う超能力の持ち主だったとされる。実在したかも不明な伝説上の人物。
上日寺のイチョウ(国指定天然記念物)
推定樹齢1000年余り。幹回り12m。
雌株では日本一の幹回りを誇っており、全国の国指定イチョウ27件の一木です。
寺の創建時(681年)の植樹と伝えられ、日本屈指の大きさの公孫樹が、この寺の歴史の古さを物語っています。
本堂
本堂内。欄間の天女像が美しいです。
不動明王
境内は四十段余りの階段で上下に分かれ、下には本堂(不動明王、金胎大日如来)、薬師堂、竜神池、霊水。上には観音堂、閻魔堂、鐘楼堂、稲荷堂、鎮守堂があります。
御本尊は、竜宮から現れたと伝承される千手観音菩薩で、33年毎に開扉されます。
次はいつなんでしょう?
観音堂
上日寺の観音菩薩霊水
上日寺を創建した際、本尊となる千手観音菩薩を安置したところ突如として湧き出たと伝わる霊水で、その際、本尊が沐浴したそうです。
竜神池
木造延命地蔵菩薩座像(餅喰地蔵)
像高47cm、ヒノキ材、一木造、彫眼、彩色の坐像。南北朝時代の作。
別名「餅喰地蔵」ともよばれ、元禄の昔、継娘をいじめ続けた鬼女のような継母が、継娘をかばおうと目の前で餅を食べる地蔵を目の当たりにして、改心し、仏道に帰依して慈母になったという民話は有名である。
平成3年(1991)に氷見市指定有形文化財(彫刻)に指定されています。
看板は見れましたが、実物の地蔵菩薩座像は拝観できませんでした。
どこにあるのでしょう。
御朱印
北陸三十三ヵ所観音霊場 第二十三番
<朝日山 上日寺>
【住所】富山県氷見市朝日本町16-8
【電話】0766-72-0341
【宗派】真言宗
【拝観料】無料
【駐車場】普通車10台
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