■ 聖徳太子が16歳の時に創建、国宝「鶴林寺」
兵庫県加古川市にある「鶴林寺(かくりんじ)」。
播磨の法隆寺とも呼ばれ、国宝や重要文化財など多くの文化財が残されている、播磨地方有数の古刹です。
崇峻2年(589年)、聖徳太子が16歳の時に、三間四面の精舎をこの地に建てたのが始まりと伝えられています。
平安時代に鳥羽天皇から「鶴林寺」の扁額を賜り、鎌倉時代、室町時代と太子信仰の高まりとともに隆盛を極めたとされます。
加古川市は黒田官兵衛の妻、光の出身地でもあり、黒田家ともゆかりがあるようで、黒田官兵衛や秀吉の書状が残っています。
仁王門
国宝・本堂
国宝・太子堂
平安時代の壁画が見つかった県下最古の木造建築物。
■ 白鳳時代作の聖観音立像は必見!
鶴林寺といえば、日本を代表する白鳳仏「金銅聖観音立像」が何と言っても有名です!必見の価値あり。
泥棒が盗み出し壊そうとした時「アイタタ」という声が聞こえてきたため、改心したと伝えられ、「あいたた観音」とも呼ばれます。
像高83センチ。白鳳時代の作で、腰をひねった立ち姿、流れるような曲線の天衣、慈愛に満ちた表情。本当に美しいです。
私も好きな仏像の一つです。鶴林寺の宝物館で見られます。
重文・金銅聖観音立像
<鶴林寺> 【住所】兵庫県加古川市加古川町北在家424 【電話】079-454-7053 【拝観料】大人500円 【サイト】https://www.kakurinji.or.jp/
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