
岡山県総社市にある古代の山城「鬼ノ城(きのじょう)」。
標高397mの鬼城山の山頂に建ち、八合目から九合目にかけて2.8kmの城壁が鉢巻状に巡っており、石垣や西門と呼ばれる城門などが復元されています。
鬼ノ城については歴史書に記載がなく、その歴史は謎のままですが、現在の調査研究によると、白村江の戦いで唐・新羅連合軍に大敗した後、大和朝廷が国土防衛のために7世紀後半に建てた山城というのが有力な説とされています。
地元に伝わる温羅伝説によると、「異国の鬼神が吉備国にやって来た。彼は百済の王子で名を温羅(うら)という。彼はやがて備中国の新山に居城を構え、しばしば西国から都へ送る物資を奪ったり、婦女子を掠奪したので、人々は恐れおののいて『鬼ノ城』と呼んだ」とあり、これが由来でここを鬼ノ城と呼ぶようになったそうです。
この温羅(=鬼)を退治したのが吉備津彦命(キビツヒコノミコト)で、この一連を温羅伝説と呼び、桃太郎のストーリーのモデルとなりました。
つまり、桃太郎が退治した鬼の拠点地が鬼ノ城ということなので、吉備津彦命をお祀りする吉備津神社とセットでお参りすべく、こちらに訪れました。
(※2021年5月末までコロナ対策のため臨時休館中です。)











<鬼ノ城>
【住所】岡山県総社市奥坂
【電話】00866-99-8566
【時間】8:30〜17:00
【定休日】月曜日
Comments