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北陸地方で最も古い寺「千光寺」@富山


■ 超能力者、法道仙人によって開基

富山県砺波市にある千光寺(せんこうじ)。

法道仙人によって、大宝3年(703年)に創建され、北陸地方で最も古い寺の一つといわれています。

法道仙人はインドからの渡来僧で、不思議な術を使う超能力の持ち主だったとされる、いわば伝説上の人物です。


鉢を飛ばした、という話もあるようで、鉢を飛ばすといえば「信貴山縁起絵巻」を思い出したので調べてみると、直接の関係はなさそうですが、”鉢を超能力を使って飛ばす”という行為は、霊験あらたかな不思議なパワーを持つ人が表す行為の一つのようです。

托鉢(僧が修行のため、鉢を持って、家の前に立ち、経文を唱えて米や金銭の施しを受けて回ること)からくる逸話なのでしょうか。

不思議な術を使う伝説上の人物といえば、役行者も思い出しました。(役行者も超能力を持った仙人で空を飛んだりする伝説の人です)

伝承や伝説というのは、「いいかげん」なものだと心得て、歴史のロマンに浸るのが「いいかげん」なのだと思います。

千光寺の山門

観音堂

雪のため、本堂に黄色のカバーがされています。

訪問日は3月上旬でしたが、ここの辺りは雪がまだ残っていました。

御本尊の観世音菩薩立像。白鳳時代作。

■ 盗まれても何度もお戻りになった観世音菩薩立像

こちらは、33年に一度しか御開帳されない秘仏です。 前回の御開帳が2006年だったので、次回は2039年。。うーむ、まだまだ先です。。

観音堂に鎮座され、似たお姿の御前立様を遠くから見ることができます。

今までに何度も盗難にあいながら、その度に不思議にも戻ってきたそうです。 何と言っても超人・法道仙人がお寺に伝えた観世音菩薩立像ですから、その霊験で自らお戻りになられたのでしょう。

写真のお優しい微笑みの表情を見ると、微笑みながら盗人の背中から自ら飛んでお寺にお戻りになられるお姿を想像して、同じように微笑んでしまいます。

鐘楼堂

本堂

閻魔堂

御幸門

■ 北陸地方で最古の門

武家屋敷や大寺院の正門に多い「一間薬医門」様式で、北陸地方で最古の部類。

昭和44年、砺波市で全国植樹祭が開かれた際、昭和天皇が通られたことから、御幸門(みゆきもん)と呼ばれるようになったそうです。

御朱印

パンフレット

 

北陸三十三ヵ所観音霊場 第二十八番

<芹谷山 千光寺> 【住所】富山県砺波市芹谷1111

【電話】0763-37-0072 【時間】8時~17時

【宗派】真言宗

【拝観料】無料

【駐車場】あり

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