滋賀県長浜市にある「石道寺(しゃくどうじ)」。
神亀3年(726)延法上人よって開かれ、行基菩薩によって境内が整備されたのが始まりと伝えられています。
その後、延暦23年(804)に伝教大師最澄が十一面観音像、脇仏持国天像、多聞天像を自ら彫り、再興したとされています。
大正3年(1914)本堂を現在地に改築し、以来、地区住民により管理され、現在でも数多くの寺宝を所有しています。
本尊・木造十一面観音立像(重要文化財)
平安時代作、欅の一木造り、像高173cm
唇に紅をひとすじ残しており、往時は極彩色の仏さまであったことがうかがわれます。
ゆるやかな姿態に流れるような衣をまとい、柔和で穏やかな印象を与えます。
井上靖の小説「星と祭」にもでてくる、子授けの観音様としても知られています。
脇仏の木造持国天像(鎌倉時代、像高184cm)、木造多聞天立像(鎌倉時代、像高184cm)も国の重要文化財に指定されています。
パンフレット
<石道寺>
【住所】滋賀県長浜市木之本町石道419
【電話】0749-82-3730
【時間】9:00〜16:00
【拝観料】300円
【拝観日】土日祝日のみ ※冬期休業(12月末~2月末)
【駐車場】普通車30台
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