島根県出雲市にある「須佐神社」。
出雲の中でも一番の聖地といわれ、とっても行きたかった場所です。
主祭神は、須佐之男命(スサノヲノミコト)、その他の御祭神には、須佐之男命の妻である稲田比売命(イナタヒメノミコト)と、その両親である足摩槌命(アシナズチノミコト)、手摩槌命(テナヅチノミコト)の四神が祀られています。
全国に須佐之男命ゆかりの神社はありますが、その中で須佐神社は唯一、須佐之男命の御魂を祀る由緒ある古社です。
出雲国風土記によると、「須佐之男命が諸国を開拓し、最後の国造りに須佐に来た際『この国は小さいけれどよい国なり。我名を岩木にはつけず土地につける』と言って自分の御霊を鎮め置き、大須佐田、小須佐田を定めた。なので須佐という」との記述があることから、当地は「須佐之男命の終焉地」または「須佐之男命の御魂鎮めの霊地」とされています。
江戸後期の国学者である岩政信比古は「須佐之男命の社は出雲国内にも、余国にも数多あれど、真の本つ社は此社にぞ有りける。然るを世人これを知らずして杵築大社、或は素鵝社、又は京の祇園などを此の神の御社と謂えるぞ恨めしき」という見解を残しています。
須佐神社に伝わる七つの伝説「須佐の七不思議」
1. 塩井(しおのい)
須佐之男命がこの潮を汲み、この地を清められたといわれている。この塩井は出雲大社の稲佐の浜に続いており、湧出に間渇があるのは潮の干満に関係があるからだとか。内用浴用に使うと元気になるという。
2. 神馬(しんば)
神社に奉献された馬は、どんな毛色の馬でも白馬に変わるという。吉凶や国の大事を予知したといわれている。
3. 相生の松(あいおいのまつ)
本殿の裏に一本の松に雄松、雌松の両肌のものがあったが、今は枯れてなくなった。
4. 影無桜(かげなしざくら)
昔、隠岐の国に太陽がかげって耕作不能の所があり、これを占ったところ、出雲の須佐大宮の桜の陰であるとのことで、桜が切られた。その切り株から生じた桜は枯れずに今も残っている。
5. 落葉の槙(おちばのまき)
須佐之男命の妃姫である稲田姫が御子を出産された時、産具を槇(柏)の葉で包み、それを松の葉で綴って川に流した。それが、流れ着いたところに「槇と松」が生えたという。
6. 星滑(ほしなめら)
須佐の中山の頂上あたりに滑らかな岩肌が見え、その中央に光るものが「星滑」。それが白く輝いて光が大きい年は豊作、光が小さい年は不作だという。
7. 雨壷(あまつぼ)
神社の西を流れる素鵝川を下った道路の下手の田の畔にある岩。その岩の穴をかき回すと須佐大神の怒りで大暴風雨が起きるといわれている。
拝殿
本殿。文久元年(1861)建築の大社造り。
本殿裏にある樹齢1300年の御神木
出雲においても指折りのパワースポットとして知られています。
威厳に満ちた雰囲気が漂う神秘的な場所でした。またお参りできますように。
<須佐神社>
【住所】島根県出雲市佐田町須佐730
【電話】0853-84-0605
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