福井県小浜市にある「多田寺」。
天平勝宝元年(749)に、孝謙天皇の勅命によって勝行上人が創建したと伝えられ、最盛期には12坊の塔頭があったといわれています。
江戸時代初期に火災に遭い、現在の本堂は文化4年(1807)に再建されたものです。
本堂
薬師三尊像(重要文化財)
中央:本尊・木造薬師如来立像
平安時代初期作、カヤの一木造り、像高192.5cm
左:木造十一面観音菩薩立像(伝・日光菩薩)
平安時代初期作、カヤの一木造り、像高154.0cm
右:木造菩薩立像(伝・月光菩薩)
平安時代初期作、カヤの一木造り、像高144.2cm
本尊・木造薬師如来立像(重要文化財)
薬壺を持たない薬師如来像。近年まで絶対の秘仏でした。
下半身部分のY字状の衣文の処理は、唐招提寺旧講堂薬師如来像、神護寺薬師如来像などの平安初期彫像に共通する様式です。
木造十一面観音菩薩立像(重要文化財)
多田寺の木造十一面観音菩薩立像は、若狭のモナリザとも呼ばれるそうです。
モナリザかどうかはさておき、柔和な微笑みが美しいです。
パンフレット
<多田寺>
【住所】福井県小浜市多田29-6
【電話】0770-56-0894
【時間】9:00〜16:00(12月~2月は要予約)
【拝観料】400円
【駐車場】あり
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