奈良県大和郡山市にある「矢田寺(やたでら)」。
別名「あじさい寺」とも呼ばれ、6月から7月のシーズンを迎えると境内にある約60種10,000株のあじさいの花が咲き乱れます。
寺伝によると、大海人皇子(後の天武天皇)が壬申の乱の戦勝祈願のため矢田山に登られ、即位後の白鳳4年(675)に智通(ちつう)僧上に勅命し、七堂伽欄48カ所坊を造営されたのが矢田寺の始まりです。
例年6月1日〜30日に、通常非公開の本堂の特別拝観が行われ、本尊の地蔵菩薩立像や創建当初の本尊だったと伝えられる十一面観音立像、裏堂の試みの地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像(いずれも重要文化財)などが拝観できます。
※2021年の特別公開は中止となったようです。
本尊・地蔵菩薩立像(重要文化財)
平安時代作、一木造り、像高161.9cm
矢田寺のお地蔵様は、そのほとんどが右手に錫杖(しゃくじょう)を持たず、親指と人差し指を結んだ独特のスタイルで、「矢田型地蔵」と呼ばれています。
その姿が、あたかも阿弥陀如来の来迎印のようであることから、地蔵・阿弥陀両方の功徳を備えておられるといわれています。
あじさい園
パンフレット
<矢田寺>
【住所】奈良県大和郡山市矢田町3506
【電話】0743-53-1445
【時間】8:30〜17:00
【拝観料】特別拝観 500円
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